社会の変化にともなって、教育に求められることが大きく変わってきました。
テクノロジーの急速な発展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている今日、文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、教科等横断的な学習を推進し、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。
予測不能な現代社会を「生きる力」の育成を目指す
知識基盤社会とされ人生100年時代となった今、子ども時代に詰め込んだ知識がずっと使える状況ではなくなりました。変化の激しい現代社会を生き抜き自分の道を切り開いていくために、従来の詰め込み学習だけではなく、それを使いこなす力や知識を更新していく力をバランスよく身につけ、「自ら課題を見出して解決する力」や「生涯にわたる学習」が大事になってきています。
力を最大限に引き出すことを目指すGIGAスクール構想
2019年より、文部科学省・総務省・経済産業省の3省が連携し、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備し、生徒1人に1台のデジタル端末の支給をする教育改革「GIGAスクール構想」がスタートしました。
子どもたちが変化を前向きに受け止め、持続可能な社会の創り手として未来社会を自立的に生きるために「一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現」が目指されています。
プログラミングと学校教育は切っても切れない関係に!
将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するものとして、プログラミング教育が学校に導入されました。
諸外国においても、日本に先駆けて、初等教育の段階からプログラミング教育を導入する動きが見られます。イギリスではアルゴリズムの理解やプログラミング言語の学習を取り入れた授業を必須化。アジア圏でも、中国・韓国などで、プログラミングやICTリテラシーを必修科目としています。インド、シンガポール、香港もプログラミング教育を拡大・浸透させています。